2013/11/24

中世の騎士を彷彿とさせる様な"ダルモアの鹿"




あまりにも 夜が静かだから
あまりにも 夜が寒いから
あまりにも 夜が長いから

今夜もウイスキーを呑み
パイプに火を点ける。

これまで酒よりもクルマのガソリンを好んだから、
それぞれのウイスキーが持つ味わいなんて
私には解らない。
でも、モルトウイスキーの中でも甘口と言われる
ダルモア12年は気に入っている。
このモルトウイスキーを好きになったのは
ボトルに付く鹿の彫刻

私はウイスキーを好きで呑むのでは無い。
あくまでもウイスキーが持つ雰囲気が好きだからだ。
だから、ブランド・ロゴやボトル・デザイン、
歴史や醸造所の建物、運搬用トラックの風情まで調べて、
好きなウイスキーを決める。

ダルモアは、鹿のマークで好きになったが
欠点は洗練され過ぎていることかも知れない。
ウイスキーに求められる雰囲気には、
荒涼とした大地や荒磯を吹き抜ける北風の様な
荒々しい野生の香りが必要だからだ。
しかし、ダルモアはボトルに付く牡鹿の角を
大胆に大きくして中世の騎士を彷彿とさせる様な
華麗さを巧みに演出している。


その究極の姿をダルモア40年に見る。
なんと男らしい美しさに満ちたパッケージとボトル!
日本には輸入されていないが
海外のオークションでの落札価格を見ると、
約1400ポンド!(約24万円)。

ダルモア12年を勿体ないと思いながら呑む
私には「ネコに小判」のウイスキーだ。
でも、もし、この40年の空箱と空きビンが
オークションに出たら迷うこと無く落札する。






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