2013/10/02

フランス料理に使われる皇帝キノコ(タマゴタケ)





毎年、秋が来ると私の庭の木陰で顔を出すキノコ。
毒々しい赤い笠が毒キノコの様だが、
ディズニー映画の小人の赤屋根の家の様で可愛い。

キノコ類は嫌いだからこれ以上増えては困る。
触るのは気持ち悪いからゴム手袋で引抜いたら、
根の部分に白い袋が付いている。
不思議なキノコだと植物図鑑で調べて驚いた。

ナラやクヌギなど広葉樹、針葉樹の林に発生する
笠の表面が赤橙色の派手なキノコ。
学名「Amanita hemibapha」テングタケ科
日本では「タマゴタケ」と呼ばれ、
茎の根元部分にあるタマゴの様な白いツボが特長。
確かにタマゴのカラの様に見える。
毒キノコでは無く貴重な高級食材だそうだ。

驚きは「皇帝キノコ」と呼ばれフランス料理に
使われると書かれていることだ。
美食への執念は世界共通の様でウンザリする。
若い頃、多くの有名フランス料理店で食事をしたが、
こんなキノコ料理を薦められた事は無い。
いずれにしても、この不気味な笠の赤色を見ると、
食欲など無くなってしまうが・・・


皇帝キノコは、とても貴重な高級食材であった。
■フランス料理では「モリーユ」の名で親しまれ、
生クリームやバターなどとの相性が良く
グラタンやシチューなどに使われる。
■イタリアでは「フンキ・ポルチーニ」と呼ばれ、
サラダやパスタに使われ、ポルチーニ・ソースもある。
■中国では、不老長寿の食材と信じられ
漢方薬ではキノコの中で最高の価値を持っている。

こんな高価な高級食材が、荒れ果てた私の庭に・・・
私には「ネコに小判」
”It is like casting pearls before swine.”高級なんて、所詮この程度のコトだ。



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