2013/10/23

ピーターソン スピゴット6とパッションフルーツ。




もうストーブを燃やさないと寒い毎日、
冷たい霧雨に包まれた山小屋は雲の中で暮らしている様だ。
でも、嬉しい事が一杯ある。

とても気に入っているパイプ煙草、
ピーターソン・スペシャル2013年リザーブ。
パッションフルーツの香りとピーチが奏でる交響曲を
テーマにブレンドされたと書かれていた。
でも、私はパッションフルーツを知らなかった。
どんな果物?見た事も無いと友人に聞いた。
昨日、深い霧だったが久しぶりに現れた友人が、
お土産にと深大寺ソバを届けてくれた。
そっとパッションフルーツジュースが添えられていた。
……………

日曜日に英国から届いたピーターソンのスピゴット6。
まだ、そのスレンダーなシェイプの美しさに浸っている。
ダンヒルの4110クロスビーに相通じるエレガンスが、
その古典的なシェイプに満ちている。
パイプのボールが持つ角度とボリュームに対する
シャンク、ステムを繋ぐスピゴットの長さの各比率を、
これほど見事に調和させた美意識に感動する。


色違いで購入した現在のブラック・スピゴット6。


1977年製のピーターソン銀巻きスピゴット6。
何故、古い様式のブランド名刻印が使われているのか?
その謎を考えていたが、以下は私の推理である。

1875年、ドイツから移民としてアイルランドに渡った
カップ兄弟が始めた煙草店カップ・ブラザーズ商会。
1876年、ラトビア移民のチャールズ・ピーターソンが
パイプ職人としてカップ・ブラザーズに雇われた。

1975年、ピーターソン社は創業100周年記念として、
センティネル記念パイプをリリースしている。
しかし、1876年にカップ兄弟の兄フリードリッヒに
雇われたチャールズ・ピーターソンが作ったパイプが
世に出たのは翌1877年だったと想像出来る。
フリードリッヒ亡き後、ピーターソンは事業を拡大させ、
社名もカップ&ピーターソン社と改名していく。
確かに1975年はカップ・ブラザーズの創業100周年。
しかし、ピーターソンが作ったパイプが世に出たのは
2年後の1877年だったのではないだろうか。
その100周年を記念したパイプに違いない。
だから同じシェイプでゴールドとシルバーが作られたのだ。
それがこのスピゴット6だ・・・


Charles Peterson



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