2013/09/27

ダンパーがコンッと底に当る微かな音を聞く。


ガレージ扉に取付けた懐かしいカーバッジ。
RACやJDCなどメンバーだった。
クルマには交流したクラブのバッジを取付けている。


粗末なトタン張りのXK120のガレージ。
それは、昔の夢を見させてくれる私のオモチャ箱。

今は、ヒストリック レーシングカーを得意とする
グランドオートの佐久間氏が完全に整備してくれるから
若い頃の様に自分で整備する必要は無くなってしまった。
でも、それは私の楽しみが失われた事を意味する。

私がするのは簡単なチェックだけだ。
ツインSUキャブレータのリンクの具合を調べる。
ファンネルから指を入れて覗き込み
ダンパーを持ち上げ落とし底に当る小さな音を聞く。
その微妙な速さの差でダンパーオイルの量を知る。
フィードパイプのバンジョーボルトの弛みや、
フューエルレールからの漏れを見る。
キャブを分解して内部に付着したカーボンを掃除する。
その程度しか残されていない。



H-8キャブに積替えベンチュリー径が2inchに広がったから、
スロットルを煽るとクォ〜クォ〜と唸る。
フィルター無しの野獣の様なキャブ吸入音は私を酔わせるが、
バルブへの悪影響を考えて耐油性スポンジで
パンケーキ型フィルターを作りネットの中に押し込んだ。
空気抵抗が少し増えたので完璧に調整されていた
アイドリング時の回転が少し高くなった。
この辺りの標高による気圧の低下も影響する様だ。
気温が下がる冬の間はこのままにしよう。


辺りにガソリンの匂いが微かに漂って、
ツインのカムカバーが鈍く光るエンジンルーム。
静かに夜が更けて行く・・・




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