2013/02/19

ビング・クロスビー・シェイプと呼ばれるパイプ。





どんなシェイプのパイプが自分には良いのかなどと、
雪に閉ざされてネットサーフィンする毎日。
まさに「小人閑居して不善をなす」状態である。
そして、飛っきりスレンダーな美人に出会ってしまった。

"Shell Briar with Silver Band 4110 Gr.4"。
長く真直ぐに伸びたシャンクとステムの全長17センチ!
どの程度口から離れるのかメジャーで計ったが悪くは無い。
内側に傾斜した繊細なトップや銀のリングも私の好みだ。
嫌いだったサンドブラスト仕上げのザラザラさえ
これが「渋さだ」とばかりに私を誘う。

若い頃の様にロンドンのジャーミン・ストリートを歩き
憧れの黒いドレスGr.3を購入したいなどと夢見ていたが、
コレならクロネコが明日配達して呉れる。
思わずマウスが注文確定欄をクリックした。

届いた4110の気品ある姿に私は大いに満足した。
コレが、私の最後の日を見届けてくれるパイプだ。

大切に使おうと通常は読まない取扱説明書を読んでみたら、
次の様に書かれている。ハチミツの話は本当だ。
1.0mm~1.5mmのカーボン保護層が形成されるまでは、
ボールを暖め過ぎない様に注意しなさい。
蜂蜜をボール内側に少し塗るとカーボン形成は速くなる。
"A little honey applied around the tobacco bore 
 can speed carbon formation."
更に、風が強い屋外で新しいパイプでの喫煙は注意が必要、
空気が入り過ぎてボールを焦がす原因となる。
早速、ぺぺとの山歩きにと思ってワクワクしたが、
当分は我慢しなければならない様だ・・・



この細長い "Shell Briar with Silver Band 4110" は、
欧米では別名ビング・クロスビーと呼ばれている。
海外のサイトでビング・クロスビーシェイプと検索すると、
このパイプをくわえたクロスビーの写真が溢れてる
若い方々は、ご存知無いだろうが、
私の世代でビング・クロスビーを知らない者はいない。
あのホワイト・クリスマスを唄った偉大な歌手である。

そして、当時の映画俳優のパイプ姿を眺めながら思った。
あの頃はストレートタイプのパイプが流行りだったのだろう。
だから、私の好みもストレート・シェイプなのだと・・・



ビング・クロスビーとグレース・ケリーのデュエット。
60秒辺りからクロスビーの唄声が聴こえます。


"True Love" Bing Crosby / Grace Kelly from the film " High Society"



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