2012/08/18

XK120のシェイクダウン。No.3(結果)

窓の反射で助手席のぺぺが見えないからドライバー交代だ。

佐久間さんが入念に手を入れて呉れたから、
インプレッションを聞かれても充分としか答え様が無い。
現代の尺度で語る事など出来ないこの時代のクルマ。
とは言え、筑波トロフィーで公式タイム 0−400mを
17秒25で走り切った実力は未だ衰えてはいない。
このタイムは1950年代のクルマとは思えない速さ。
しかも、トルクフルだから現代の交通環境でも遜色は無い。
昔のクルマが持つ動力性能を最大限に引き出し、
巧みに操縦するのがクラシックカー愛好家の喜びなのだ。

最初の日は炎天下の大渋滞に巻込まれた。
35°を越す真夏の太陽が照り付ける寸刻みの道路で、
水温とクラッチとギアボックスの耐熱耐久テスト。
燃料系のパーコレーション徴候のチェック、
サーモスタットハウジング取付面不良の改良結果、
ウオーターポンプからのホース取回し変更の結果など。
これなら、北京ーパリ間だって走り切れると、
強く自信を持つ事が出来た。

日本の交通環境でエアコン無しのマニュアルは辛いが、
もう自分で運転出来るのも後10年程度だろう。
大雪や大雨の時はダイハツの軽四輪車エッセがあるし、
関西に帰る時は新幹線や高速バスが走っている。
東京に帰った時も渋滞や地下の駐車場が嫌いだから、
電車やタクシーしか利用していない。

しかも、昔の様に星を眺めながら恋を語ることも無い。
とすれば、このXK120があれば充分だと悟った。

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6 comments:

s-geru said...

シェイクダウンシリーズ何時も楽しみにしております。keijiさん!!運転は後17年は絶対に大丈夫です!!バス、新幹線、地下鉄?冗談でしょー!!イメージ湧かないし似合いませんよ!
東京はポルシェ、関西はXKで来て脚はs-geruの車、バイクです!

pepekeiji said...

S-GERUさん、

このイメージのシリーズ、気に入ったので続けます。
運転は後17年?断言して頂いてありがとう。

お盆の別荘地に溢れるメルセデスやBMWやアウディ。
皆さん自慢げに乗っていますが、
クルマの立派さにオーナーが負けていて・・・・
まだ日本は発展途上国なのだと実感してしまいます。

ロイドママ said...

XK120もモデルも素敵過ぎて・・・暫く見とれちゃいましたよ
私もこんな風に写真を残したいわ~無理ですが・・・笑

pepekeiji said...

ロイドママさん、

この写真は、バカチョンの安物カメラIXYで撮影しています。
ロイドママもチャレンジしてロイド君とアイルチャンの
写真を一杯写して下さい。
絵心のあるロイドママなら、きっとイイ写真になるでしょう。
写真と思わないで、絵を描く気持ちで写して下さい。

mizuno masao said...

keiji 様
素晴らしいXK120の仕上がり具合が、写真からも、コメントからも感じられ、更にpepeちゃんからも感じられます。ジャグアーとの一瞬一瞬を、大切に!ありがとうございます。
久々の「鈴鹿1000kmレース」は、真夏の人にもマシンにもタイヤにも過酷過ぎるレースでした。2回の大事故後セフティーカーが2回介入して、最後30分間(約11周)の超スプリントレースが展開され、GT500クラスは、日産GTRが、GT300クラスは、前日車検でタイム抹消のペナルティーを受け、最下位からのスタートを跳ね返し、アストンマーティンが、それぞれ優勝を勝ち取りました。ドラマチックなレースでした。mizuno

pepekeiji said...

MIZUNO さま。

鈴鹿1000km、暑い日だったから観戦も耐久レースでしたね。
しかも、セフティカーが2回も入った残りの11周、
さぞかしヒートアップしたことでしょう〜

XK120は良くなりましたが、ますますエスカレートしそうです。
もう一度、11月にはアライメントの調整をする予定です。
キャブは普段もC-typeと同じ大きなSU H8に積み替えようと、
オーバーホールを依頼しました。それも楽しみです。

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