2012/06/03

オイル漏れはオイルが入っている証。それは嘘だ。



古い英国車のオイル漏れは仕方が無い。
「それはオイルが入っている何よりの証明だから・・・」
などとクルマ雑誌にまで書かれるジョークがあるが、
それは嘘だ。必ず漏れる原因がある。
かって世界に君臨した大英帝国の高度な自動車工業。
コストなど無視して信頼性を追求していた1950年代の車。
そのメカニズムや材質・工作精度が悪い筈か無い。

市販車のメカニックとレーシングメカニックの違い。
今更だが、今回その違いがよく解った。
問題箇所を修理することのみが要求される市販車では
元通りに直すのがメカニックの仕事である。
問題箇所の原因を追求し改良し更に高い性能を発揮させる。
そんな資質を課せられのがレーシングメカニックなのだ。
そこにはタイムチャージの概念など存在し無い。
芸術家と同じ様に到達点の無い追求の世界が存在する。

昔、FISCOで戦われていたマイナーツーリングレース。
アマチュアチームによるサニーとスターレットの戦いだった。
参戦していた友人のピットでメカニックに聞いた。
同じサニーなのに最終コーナーを立上がって
ストレートでスピードに差が出るのは何故なんだ?と。
メカニックは呆れ顔で僕に答えた。
微妙なセッティングやチューニングの違いだと・・・。


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2 comments:

M.N. said...

同じ車両、同じ純正部品を使っても、出力や吹け上がりに違いが出る。
また、オーナー、走るコースに合わせ味付けを変えることもできる。

深く一台を追究したメカニック氏は、当たり前のようにこなされますね。逆にオーナーの意識を問われます。こういったやりとりは意識あるオーナーには至福の時ですね!

pepekeiji said...

M.N>さん。

現代車の様にチューニングパーツが用意されていない
旧式のスポーツカーは、人が介在するキャパシティが大きく、
それが逆に魅力だなあ〜とつくづく感じます。
目標にしている海外のクラシックカーラリーでは、
車のオリジナル性に加え、サーキットでのタイムトライアルや、
スペシャルステージでのハイスピードが要求されるので、
暴走可能仕様を目指しています。

車が帰って来る梅雨明けが待ち遠しい毎日です。

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