2012/05/10

工具が持つ冷たい美しさには魅せられる。




Blue-Point のアタッチメントセットは、
Snap-onの小型ラチェットセットに最適である。

SNAP-ONの店舗バスがイベント会場で出店していたのに、
何も売れず閑散としているのを気の毒に思い
お付合いで購入した。
ドライバーの頭にラチェットが付くから便利だと勧められたが、
力が入らず便利とは言い難い。


Armstrongの特殊なラチェットセット。
長いボルトでも貫通させて使えるから便利そうに思えるが、
そんなボルトは滅多に無い。
結局アダプターを使って普通のラチェットとして使っている。



車道楽の極致は工具にあり、などと言うつもりは無い。
僕は寄せ集めの工具で充分だと思っている。
メカニズムに強くなる事の方が重要なのだから・・・。

昔の車には多くの車載工具が積まれていた。
現代のクルマは家電製品の様で故障などしないから、
スペアタイヤ用レンチと牽引フック程度だ。
しかもパンクなんて聞いた事も無いから形だけである。
運悪く故障したとしても保険屋やJAFに電話すれば、
直ぐに車載車が来て修理工場に運んでくれる。
だから車載工具を使った経験のある人なんて、
皆無に近いと思う。

しかし、クラシックカーを愛好していると、
路上で修理を余儀なくされる事もある。
そんな時の腹立たしさを和らげて呉れるのは工具だ。
変に弄って余計に壊してしまう事も多いが、
工具に拘っている愛車家は意外に多いと聞く。

スカGやエス6で工具は日本製のケイティーシー(KTC)
と言うのは当然と言えば当然だが、
車生産国の工具にまで拘るような愛好家が居る。
ポルシェならスタビレ/ハゼット(STAHLWILLE / HAZET)
ボルボやサーブならバーコ(BAHCO)。
プジョーやシトロエンならハイコー(HEYCO)
フェラーリやマセラッティならユーザック(USAC)
コルベットならスナップオン(SNAP-ON)
などなど・・・

しかし、工具や車種のマーク入りグッズなどに拘るよりも、
むしろ車を生産した国の言葉を習得すべきである。
取扱説明書も読めるし車が持つ文化的背景も理解出来るから、
より趣味性を満たせるのに、と思ってしまう。

その内、中国語だけになってしまいそうだが・・・

...

4 comments:

M.N. said...

ふつうのKTCから入って、比較的安価な薄肉ものに買い換えました。KTCは後輩に安く譲って。

今使っているのはSIGNETという、安価にして十分なものですが、掛かりの浅いところで使わざるを得ないような場合、精密さはやはりブランド工具に軍配が上がるようで、必要に応じBAHCOやSTAHWILLEを買い足しました。

車載用や狭いところ用に、国産工具や純正車載工具を切り飛ばしたり加工して使っているのも多数で、まさに寄せ集め状態です(笑)

マニュアル類が原語で読めれば一番いいですね。ハンドツールを使うのは、あくまで思考の具体化なので。

pepekeiji said...

M.N.さん、

趣味的機械工作分野のオーソリティM.N.さんの存在を忘れて、
素人っぽい記事を書いたと悔やんでいます。

工具を目的に応じて加工・自作されるのはサスガです。
SIGNET、始めて知り調べたのですが、素晴らしいですね。

大した事は出来ないのですが、
昔、友人がウーザックの日本輸入元になった時に貰った
F-1BENETTON TEAMカラーの卓上金属ケースセット以外は、
買い足した安物工具や車載工具の残骸の寄せ集めです。
大昔に揃えたインチサイズの国産工具を今も重宝しています。
虎ノ門の「ねじの三和」や、東麻布に多かった工具屋を、
懐かしく思い出します。

M.N. said...

大先輩Keijiさんからオーソリティなどとは恐縮でオーソレオオイです(悪乗りすみません(笑))
溶接や本格機械加工はできないので、万力に挟みひたすら切るか、削るか、穴あけのみです。
よって、あまり質の良くない、どこかで拾ったような物まで「加工用」などとうそぶき捨てきれません。

ジャガーは英国インチ(ウィットワース?)でしょうか?
ねじ一本でも大切にしないと補充が大変では、と門外漢はつい勝手に想像してしまっています。

お写真のラチェットセットのうっとりするほどの輝き、使って汚すのがもったいなくなりそうです。

pepekeiji said...

M.N.さん。

XK120 には、AF・W・BSF・SAE 規格が混在して複雑です。
ブレーキ系統はAF、電気系統 はW(ウィットワース)が
多いなどと混乱してしまいます。
僕が日常メンテする程度の箇所は何とか誤魔化せますが・・・

30年ほど前は、いろいろと苦労しました。
虎ノ門の三和鋲螺で相談したり造って貰ったりでしたが、
今は英国やアメリカから一週間でボルトセットなど届きます。
クルマが進化すればするほど、クラシックカー趣味も
盛んになるからでしょうか・・・

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