2012/05/20

「930カブリオレとペペの冒険」



絵描きなのに絵も描かず数年が過ぎてしまったが、
若い絵本作家が過去のスケッチブックを僕に見せながら、
創作への想いを熱く語る姿に強く触発された。

依頼されながら1年も過ぎてしまった絵が3枚もある。
まず、それから描き始めよう。

S.K.さんがコメント欄で提案して下さったが、
大人向けの絵本も作りたくなった。
昔、絵本っぽいクルマの絵を描いていた頃を思い出して。
タイトルは「涙目の4Sと僕」にすると返事したら、
彼は「930カブリオレとペペの冒険」は如何でしょう・・
なんてコメントを返してくれた。 アハハ

古いXK120の絵でダミーを作ってみたが・・・

..

14 comments:

S.K said...

keiji様
素敵な絵ですね。
完成が楽しみです。
オーダーされている絵画が3枚もあるんですか。
僕もロールスのヘッドライトの絵が欲しいです。
埴生の宿なので似つかわしくありませんが。エージェントを通さなくてもオーダー出来ますでしょうか?

pepekeiji said...

アハハ、乞うご期待!
貴方の坊やが少年になった時に読んで貰える様に・・・。

3枚のオーダーの絵、オーダーした方が忘れているかも。
大昔からだともっと多いのですが、皆さん忘れてくれました。
でも、この3枚は描くつもりです。

ロールスのヘッドライトは100号なので、
普通の部屋では壁画になってしまう大きさです。
画廊の主人から問い合せがあったと聞きましたが、
S.K.さんだったのですね。
企画展などの時は画廊を通す必要がありますが、
僕はエージェントを持って居ません。

S.K said...

keiji様
ロールスの絵は大きいですね。飾る場所の問題もありますが、何分手元不如意なもんで100号の絵は無理ですね。
10~20号ぐらいの絵が欲しいんです。
画廊に問い合わせたのは、keiji様とお目に掛るずっと以前です。件の絵が欲しくて問い合わせたのですが、あるのかないのか要領を得ずじまいで、画廊に赴こうかと思っていた時に父が亡くなったりしたものですから、それきりになっていました。

pepekeiji said...

10号〜20号でも額装すると結構大きくなりますが、
モダンな部屋にクラシックな額で飾るのが僕の趣味です。
まあ、お会いした時の話題にして楽しみましょう。
貴方にはクルマの絵が相応しいのでしょうね〜
戦前のメルセデスSSKとか・・・

S.K said...

keiji様
メルセデスのSSKもいいですね。グロッサーとブガッティロワイヤルや映画「サンセット大通り」に出てきたイッソッタフランスキー二なんていうのも絵になりそうですね。
楽しみが一つ増えました。

pepekeiji said...

さすがにお詳しいですね〜 超怒濤級のクルマばかり。
イソッタフラスキーニをご存知とは嬉しくなってしまいます。

因に、SSkのボンネットに描かれる太い線は、
第一次世界大戦時代の複葉戦闘機に描いた線に由来し、
何々家は赤い一本線とか決まっているそうです。
フェラーリーの跳ね馬もそうですが、
SSKなら、どんなラインを入れるか考えて置いて下さい。
僕も楽しみにしています。

S.K said...

keiji様
奥が深いですね。keijiさんの博覧強記ぶりには驚くばかりです。ルドルフ・カラツィオラはどんなラインが入ったメルセデスだったんだしょうか。
540Kもいいんですけど。いずれにしましても一生触れることすら出来ない車達です。

pepekeiji said...

アハハ、難しい質問で虐めてきましたね。
ルドルフ・カラツィオラはダイムラーメルセデス社
ドレスデン支店のセールスマン兼ドライバー。
貴族出身では無かったので紋章は持っていません。

540Kスペシャルロードスターと言えば、
バブル期に日本人オーナーの540Kがルイビトンのシャトーで
開催される世界一のコンクールデレガンス「バガテール」で、
カーオブザイヤーを獲得したのですが、その540Kを
油彩20号を依頼されて描いた経験があります。

また、そのオーナーは戦前の名車しか参加資格の無い
クラシック・モンテカルロ・ラリーに聖心出身のお嬢様と出場し、
レーニエ大公からベスト・レストア・トロフィーを受けました。
その時、モナコ王国の軍楽隊が「君が代」を演奏したそうです。

家紋の話は、そのオーナーが教えて呉れたのです。
親しくしていましたが、もう亡くなられました。

S.K said...

keiji様
虐めるなんてとんでもありません。
ただ、メルセデスのSSシリーズのドライバーと言えば
カラツィオラが有名かと思い、ミハーな私としては同じラインにしようかと思っただけです。
しかし、keijiさんは錚々たる方とお付き合いしてらしたんですね。日本人にそのような高邁な自動車趣味人がいたとは知りませんでした。540Kをレストアして、しかもコンクルーデレガンスで入賞するなんて、莫大な財力と精神力がなければ出来ませんよね。門外漢の私には知る由もありませんが。
レーニエ大公はグレース・ケリーとご結婚された方でしたよね。

pepekeiji said...

フランスの農家の納屋で眠っていたサビだらけの540K、
クリスティのオークションでクモの巣が付き埃だらけで出品され、
世界中の話題を集めたクルマです。
ドイツのメルセデスでは最高のレストアラー:ワグナーで、
天文学的費用を費やして、その方が復元しました。

日本の自動車雑誌などでは紹介されませんが、
隠れた本物のコレクターが存在します。
クルマ雑誌の読者層のレベルが低いから
販売に結びつく一般的クルマ重視になるのが原因であり、
税務上も知られると困る背景もあるから、
海外で保存している様です。

この540Kの絵は、古いブログに載せました。見て下さい。
http://blogs.yahoo.co.jp/baronwk/19296792.html

.

S.K said...

keiji様
拝見致しました。素敵な絵画ですね。絵画は540kのオーナー家にあるんでしょうね。
しかし、540kがどのようなうな経緯で長年納屋にしまわれていたんでしょうか。歴代オーナーはどんな人物だったのでしょうか。絵本の題材にもいいですね。「540kの数奇な運命」なんて。

pepekeiji said...

「540Kの数奇な運命」確かに面白いモチーフになりますね〜。

540Kはナチスドイツ時代の国威発揚を意味する超豪華車。
特に、華やかなスペッシャルロードスターは、
ヒトラーが愛人エヴァ・ブラウンに贈ったと言われる程の名車。

フランス農家の納屋で眠っていたと言っても、
ナチスに協力したフランス貴族か有力者の所有でしょう。
戦後のナチス協力者排斥の嵐の中で、
主人の意を汲む執事が納屋に隠し忘れ去られたのでしょう。

フランスのコンクール・デレガンス「バガテール」では、
大戦後、ドイツ車は一度も「賞」を獲得していません。
この540Kの受賞は驚きだった様です。

余談ですが、
ブガッティ・ロワイアルは6台しか造られませんでしたが、
ヒトラーがオーダーした7台目が存在すると言うミステリー小説
「7台目のブガッティ」ドナルド スタンウッド作が興味深い。
集英社文庫―ザ・ミステリー・ファイルから出ています。

S.K said...

keiji様
エヴァ・ブラウンは自身で運転してたんでしょうか。
想像するに恐ろしく重いステアリング&クラッチを女性が運転するのは困難で運転手付きですかね。

フランスはアンチドイツ的な考えの人が多いのでしょうか。フランスのコンクール・デレガンスではやはりブガッティやデラヘイが顔を利かせているのでしょね。

「7台目のブガッティ」は面白そうですね。読んでみよと思います。ありがとうございました。

pepekeiji said...

当然、ヒトラーが操作系を軽く設計させたでしょう。
また、写真で見るエヴァブラウンは強そうな純血ゲルマン女性。
スペシャルロードスターは2座席(ランブルシートは補助席)
540Kの日本オーナーは小柄で腕力も無さそうでしたが、
運転出来たのですから想像するより操作系は軽いのでしょう。

経済的にはEUをリードするドイツですが、
未だに外交的にも遠慮して苦労されている感じがします。
隣り合う国は、何処でも歪み合うのでしょう。

Post a Comment