2012/04/02

ベレットGTのステアリングホイール。

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針の造形が実に美しいヤザキのレブカウンターと、
重厚なステンレス製ステアリングホイール。
車載の取扱説明書と、山海堂から出版されていた
いすず自動車サービス部編集の「ベレットの整備」。
そして搭載工具に付いていたマーク入りタイヤゲージ。
Normal Tire Pressure: Front 1.4kg / ㎤ -- Rear 1.7kg / ㎤
と親切に印刷されている。



解体屋に出す時、想い出にと残した
昭和41年式ベレットGTのハンドルとタコメーター。

She's been with me from 1966 to 1974.
Have a nice rest !

とハンドルに書いた文字が残っているが、
文字通りこのベレットGTとは青春時代を共にした。
母子家庭の子供は就職が難しかった時代、
父が居ない男の子だから、せめてクルマくらいはと
母が新車で買って呉れたベレットGTだった。

まだ、自動車など一般には普及していなかった時代、
ベレットGTは現在のポルシェほどの存在感があった。

当時の日本では木のハンドルを造る技術が無く、
ヤマハのテニスラケット製造技術を生かして造ったと
ベレット開発に携わった方から苦労話を聞いた。
ステンレスのリムの形状やホーンボタンのボスなど、
その工作精度の高さと入念な造りは、
有名なナルディやレスレストンを凌ぐ完成度の高さだ。
当時の技術者達の誇りと情熱が伝わって来る。


昭和41年のベレットGTは14インチホイールだった。
搭載工具にクランクハンドルが付いていたベレットGTは、
もう現車も写真も残っていない様だ。



...

3 comments:

s-geru said...

ベレットは若い頃大好きな車の1台でした。リヤ-ランプがモデルチェンジ事に四角大きくなり、どうかと思いましたが、初期のモデルは素晴らしいと思います。友人達がフアースバックと、GTRに乗っており、よく運転をさせてもらいましたが、僕のsssと違いカチカチと決まる短いシフトの感触、レーンチェンジの素早さ、これがスポーツカだと羨ましいかったです。

s-geru said...

追伸!その憧れでビートルにベレGルーフアンテナをつけております。僕のビートルは好きな車達のカッコいい部分の合作でただのビートルで無いと自負しております。

pepekeiji said...

S-GERUさん、

最近、神戸時代の事を思い出す事が多くなりました。
でも、これは老化現象では無く、
S=GERUさん達を知った故なので誤解しないで下さいね。アハハ

貴方のビートル、ぜひ見たいですね〜
横に乗せて貰って、あのバシャバシャ音を聞かせて下さい。
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